リハビリテーション部

現在、医療病棟におけるリハビリテーションは疾患別リハビリテーションとなっており、当院では下記の疾患別リハビリテーションを提供しております。

  • 「脳血管疾患リハビリ」脳梗塞やパーキンソン病などの疾患
  • 「運動器リハビリ」変形性膝関節症や骨折などの運動器の疾患
  • 「呼吸器リハビリ」慢性閉塞性肺疾患や呼吸器に関わる疾患
  • 「廃用症候群リハビリ」外科手術または肺炎などの治療時の安静により、日常生活に支障を来たした方

を提供しています。

※介護医療院では,理学療法・作業療法によるリハビリが提供されています。

リハビリテーション部 理念とビジョン

理念

「生活に安心を提供する。」

ビジョン(2023~)

私たちリハビリテーション部は、「学習・挑戦・成長・協働」し、患者様・利用者様の心身の健康寿命延伸に貢献します。

基本方針

私たちは法人理念、リハビリテーション科理念・ビジョンの実現に向け、以下のことを実践します。

  • 心温まる接遇サービスを提供します。
  • 高いコミュニケーション能力と臨床評価力を標準化します
  • 求められる知識と技術を持てるよう生涯学習に努めます
  • 継続性、一貫性のあるシームレスなリハビリを提供するためにグループ内外との他職種連携を主体的に実践します
  • 予防事業にも積極的に取り組み、地域住民の健康増進に寄与します

リハビリテーション科概要

理学療法士(Physical Therapist)とは

PTとも呼ばれます。
ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。

理学療法室

作業療法士(Occupational Therapist)とは

OTとも呼ばれます。
身体障がいや精神障がい、発達障がい、老年期障がいの方々に対して、日常生活で必要な能力を高めるために、日常生活で行われるさまざまな「作業」を通して支援する専門家です 。

作業療法室

言語聴覚士(Speech Therapist)とは

STとも呼ばれます。
言語障害や聴覚障害、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害などのコミュニケーション、食事摂取に問題がある人に対して、自分らしい生活の構築を目的に、訓練とこれに必要な検査や助言・指導を行なう専門職です。

業務内容(回復期リハビリテーション)

業務内容(入院リハビリテーション)

業務内容(介護医療院)

リハビリテーションの種類

現在、当院には

「医療病棟」と「介護医療院」,

「回復期リハビリ病棟」があります。

回復期リハビリテーション

回復期リハビリテーションでは、患者さんが一日も早く快適な日常生活を送ることができるよう、各分野のスペシャリストたちが医療・介護サービスを提供します。医師、看護師、薬剤師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、看護補助者、医療ソーシャルワーカーといった、各職種がチームとなり、医療・介護を行い、脳障害や運動マヒをはじめとする後遺症の回復や、日常動作の改善・向上をめざします。

患者さん一人ひとりに合わせた計画を立て、専任のスタッフによるリハビリテーションを実施。入院中のみならず、各種手続きや情報提供など、退院し社会や家庭に復帰できるようサポート

各スペシャリストが施設にそろうことで、「リハビリテーションだけ」「治療だけ」ではなく、入院検討中から、在宅復帰・社会復帰を実現するまで、段階に合わせて適切なサポートを行います。

  • 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷(わんしんけいそうそんしょう)等の発症後もしくは手術後、または義肢装着訓練を要する状態
  • 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折、または2 肢以上の多発骨折の発症後、または手術後の状態
  • 外科手術または肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態
  • 急性心筋梗塞、狭心症発作その他急性発症した心大血管疾患または手術後の状態

※上記以外にも対象者は多岐にわたりますので、お気楽にご相談下さい。

維持期リハビリテーション

「維持期リハビリテーション」急性期(病気の発症直後)や回復期(集中的な機能回復を目指す時期)のリハビリテーションを終えた後、住み慣れたご自宅や地域で、その人らしい生活を長く維持・継続していく
ためのリハビリテーションを「維持期(生活期)リハビリテーション」と呼びます。

"病気や怪我の再発予防、現在お持ちの身体機能の維持・向上、そして何よりも
「生活の質(QOL)」の向上に重点を置いています。"

  • 脳血管疾患等リハビリテーション
    脳卒中やパーキンソン病などの傷病者
  • 運動器リハビリテーション
    変形性関節症や腰痛、骨折などの傷病者
  • 廃用症候群リハビリテーション
    何らかの傷病によって、日常生活に支障をきたした状態の者(寝たきり等)

サービス内容: 当院では生活環境や目標に合わせ、様々な専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など)が連携してサポートします。 具体的なリハビリテーション例: 基本的動作能力の維持・向上:ストレッチ、筋力トレーニング、バランス訓練、有酸素運動など。 日常生活動作(ADL)訓練:歩行、入浴、トイレ、食事など、生活に直結する動作の練習。

※上記以外にも対象者は多岐にわたりますので、お気楽にご相談下さい。

介護医療院

「介護医療院」におけるリハビリテーションは理学療法作業療法があり、利用者に適したリハビリテーションを提供しています。

長期的な医療と介護の両方を必要とする方に「日常的な医学管理」や「看取りやターミナルケア」などの「医療機能」と、「生活施設(在宅)」としての機能を兼ね備え、安心して長期療養生活を送れる新しい施設です。

理学療法とは

病気、けが、高齢、障がいなどによって運動機能が低下した状態にある方々に対して、運動機能の維持・改善を目的に運動療法、温熱や電気などの物理療法を手段として行われるリハビリテーションです。

作業療法とは

心や体に病気や障がいを持った方々の生き方・価値観・思いを尊重しながらその人らしく生活できるように、日常生活に関わる動作や活動、道具等を利用しながら支援するリハビリテーションです。(また、障がいの有無に関わらず、人々の健康と幸福を促進するために行われるリハビリテーションです。)

スタッフ紹介

理学療法士(常勤)7名
作業療法士(常勤)3名
言語聴覚士(常勤)1名
リハビリテーション部事務1名
介護支援専門員1名
認知症ライフパートナー2級1名
福祉住環境コーディネーター3名
臨床実習指導者講習会修了者1名
福祉レクリエーションワーカー1名
準上級レクリエーションインストラクター1名
介護職員初任者研修過程1名
第1種衛生管理者1名

(令和5年5月現在)

外部研修・学会など(2014年~)

第16回世界作業療法士連盟大会(横浜市) 演題発表世界作業療法士連盟
第8回日本作業療法研究学会(名古屋市) 演題発表日本作業療法研究学会
第49回日本作業療法学会(神戸市) 演題発表日本作業療法士協会
第26回石川県理学療法学術大会(金沢市) 演題発表石川県理学療法士協会
第72回日本体力医学会(松山市) 演題発表日本体力医学会
日本野球科学研究会第5回大会(神戸市) 演題発表日本野球科学研究会
第51回日本作業療法学会(東京都) 演題発表日本作業療法士協会
第53回日本作業療法学会(福岡市) 演題発表日本作業療法士協会
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー講習会日本スポーツ協会
第20回関節ファシリテーション学会学術大会(神戸市)関節ファシリテーション学会
第100回日本選手権水泳競技大会(東京都) ※トレーナーとして参加日本水泳連盟
第66回~79回国民体育大会水泳競技大会(茨城国体) ※トレーナーとして参加日本スポーツ協会

我々は常に患者様・利用者様そしてご家族様の立場に立って身体機能や日常生活動作の維持・改善はもちろんのこと、不安を和らげ、安心・安全な支援ができるよう、客観的エビデンスに基づいた自己研鑽に努めてまいります。

リハビリテーション室のご紹介